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e-Gov申請に必要な電子証明書の取得方法

電子申請はいろんな手続きで使えますが、今回は厚生労働省によるe-govシステムを利用した電子申請を目標にします。
e-govとはイーガブと呼ばれています。
これまで、紙で行っていた社会保険や雇用保険の手続きをインターネットを使った電子申請を行う場合は、必ずこのe-govシステムから申請を行わなければなりません。
今回は、最初に行うべき準備となる「電子証明書」の準備です。
これがないと、前に進みませんのでここで覚えてさっそく電子証明書を取得してみましょう。

1-1.e-Govで申請する3つの方法
1-2.電子証明書を準備する
1-3.電子証明書の手数料について

1-1.e-Govで申請する3つの方法

ただし、e-govシステムを使って申請を行うのはみんな一緒ですが、申請書の中身を作成する方法はいくつか種類があります。
大きく分けると

直接入力する

(磁気媒体)届書プログラムを使用してデータを作成する

市販のソフトを利用してデータを作成する

上記の3種類となります。
②と③については、ソフトを用いてデータを作成し、そのファイルを添付することで申請します。
E-mailの添付ファイルと同じイメージですが、ただ添付するだけでは申請が出来ないところが難しいところです。

①の直接入力は、わかりやすいのですが、すべての項目を最初から打ち込んでいかなければならないので、面倒です。

③についてですが、給与ソフトや人事管理システムなどを用いている事業所で、電子申請に対応しているソフトであれば、一番簡単に電子申請用のファイルを作れると思います。

どれで電子申請を行ってもいいわけですが、優先順位でいえば③→②→①の順番がいいかと思います。
②の磁気媒体届出書プログラムを使った届出については、別の回で説明をしていきたいと思います。

1-2.電子証明書を準備する

それでは、電子申請の準備をしていきましょう。

今回は、法務局による電子証明書を取得して電子申請を行うことを前提に話を進めていきます。

まずは、手順書をダウンロードしてみましょう。
法務省民事局商事課から出ている商業登記電子認証ソフト操作手引書というものが出ています。こちらをもとに進めていきましょう。

まずは、法務局に行き電子証明書を発行してもらわなければなりません。
しかし、直接法務局に行っても電子証明書は発行してもらえません。
鍵ペアファイルというものをCDなどに保存して法務局に持ち込まなければなりません。

この鍵ペアファイルを作成するために必要なのが、商業登記電子認証ソフトです。

まずは、法務省ホームページの「商業登記電子認証ソフト」のダウンロードページからダウンロードを行いインストールをします。
それから、手順書に沿って環境設定を行い、鍵ペアファイルと呼ばれるファイルを作成していきます。

この鍵ペアファイルって聞いたことはないかと思います。なんか難しそうだと思いますが、なんてことはありません。
会社の名称や印鑑証明を行っている代表者の氏名、これから取得する電子証明書の有効期間や、電子証明書をダウンロードするときに使うパスワード(任意)を記入してデータにしただけのものです。

なんでこんなものが必要かというと、電子申請の申請が本当に本人の者か確認をするためです。

この鍵ペアファイルの作成ができたら、同じく認証ソフトで作成した紙の申請書印鑑カードを3点セットで法務局にもっていけば、手続きをしてもらえます。紙の申請書には印鑑登録した印鑑を押印する必要があります。

3点セットを携えて法務局に行って、電子証明書の発行依頼をすると、電子証明書発行確認票を受け取ることが出来ます。
これで直ちに電子証明書が使えるわけでありません。

この電子証明書発行確認票を受け取って翌日には電子証明書がダウンロードできる状態になります。
ダウンロードは、再度「商業登記電子認証ソフト」を使います。
メニューの中に電子証明書取得という項目が有りますので、こちらからダウンロードを行うことが出来ます。
このときは、

鍵ペアファイルを作成するときに同時に作成された鍵ペアファイル

法務局から受け取った電子証明書発行確認票

鍵ペアファイルを作る時に入力したパスワードが必要です。

これで、電子証明書がダウンロードできました。
今回は、手順の説明が多くなってしまいましたが、あまり行わない手続きなので耳慣れない言葉や手続きがあったのではないでしょうか。
やってみれば、あまり難しいことはありません。
電子証明書を発行する認証局を法務局と決めたら、手順書をダウンロードして、紙の申請書と鍵ペアファイルを準備して法務局に行き、翌日には電子証明書をダウンロードができるようになります。

1-3.電子証明書の手数料について

最後に、手数料についてですが、有効期間の長さによって手数料の金額が異なります。

一番短いもので3ケ月2,500円、長いもので27ヶ月16,900円となっています。長い方が割安に設定されていますが、はじめて電子申請を始めるという方は、短い期間から始めてみてはいかがでしょうか?

というわけで、今回は電子申請をするために必要な電子証明書の取得について説明していきました。
電子証明書を取得したら次は、e-govですね。
e-govを始めるにあたっては、総務省行政管理局から出ているオンライン申請入門講座ー利用準備編ーを参考にしてみてください。

オンライン申請入門講座ー利用準備編
”総務省ホームページから