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雇用保険高年齢継続給付の全手順

今回は、雇用保険の手続きの中で、高年齢雇用継続給付について電子申請を行う手順について解説してみます。

平成30年10月1日から署名・押印が省略できるようになりました

これまでは、申請のたびに被保険者の署名と押印が必要でしたが、今後は、1度同意書を記入してもらうことで2回目以降の署名・押印が不要になりました。

ハローワークではこのようなリーフレットを作成しています。
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000362068.pdf

対象となる手続きは以下の通りです。

・高年齢雇用継続給付金
・育児休業給付金
・介護休業給付金

以下のように、申請書には、
「申請について同意済」と記載することで届出が可能です。


書式が以下のサイトでダウンロード可能です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000150982_00001.html

ワードでダウンロードしたら、本人に署名・押印をもらい
PDFファイルで保存します。

e-Govでの手続き手順(高年齢雇用継続給付)【初回手続】

ここからは、e-Govでの手続きです。
まずは、【e-Gov電子申請】から進みます。

【申請(申請者・代理人)】を選びます。

手続き検索を行います。
今回は、「高年齢雇用継続」と入力

検索結果が表示されました。
今回は、この中から下記の手続きを選択します。
名前がやたら長いですが、高年齢雇用継続の初回申請です。

 

【申請する】のボタンから手続きを開始します。

まずは、アプリを立ち上げます。

 

【基本情報】を入力します。
データを保存している場合は、【読込】ボタンから

提出先を選択します。

続いて、(初回)申請書を作成します。

これまでは、被保険者の欄は本人の情報を打ち込んでいました。

すでに同意書を記入してもらっている場合は、
本人指名のところに「申請について同意済」とします。

続いて、左側の申請一覧から【60歳到達時賃金証明書】の作成を行います。
【入力】という小さいボタンをクリックすると、作成できます。

紙の手続きと同じように日付や給与情報を入力していきます。
ここでも、本人の署名の欄には、「申請について同意済」とします。

 

次は、添付書類をつける手順です。
再び左側の申請一覧から今度は、「添付書類」の横の【入力】ボタンをクリックします。
添付書類を付けることができるようになります。

ここでは、必要な添付書類を付けていきます。

必要となるのは、
・賃金台帳
・出勤簿
・本人からの同意書

それぞれ、PDFに変換したファイルを下記のように【参照】ボタンから読み込みます。

【追加】ボタンを押すことで、添付書類を追加できます。

添付書類の添付が完了したら【署名して次へ進む】

表示された電子証明書を選択します。

これまでのデータをフォルダに保存します。

保存ができたら、提出の画面です。
内容を確認し、申請一覧のチェックボックスにチェックを入れて【提出】を行います。

最後に

ということで、いかがだったでしょうか?
初回の手続きはあまり頻度は高くないと思いますが、覚えておけば2回目以降の手続きも問題なくできると思います。

ポイントは、H30年10月に変更になった箇所で、最初に本人の同意書をもらい、それを毎回PDFファイルで添付するというところです。

私の経験で申しますと、以前は、2回目以降の申請については本人の署名・押印欄はパソコンからの打ち込みのみ(添付ファイル無し)で手続きはできました。

しかし、上記の手続きでは本人の確認ができないため今後は、今回ご紹介した方法で申請するのが良いと思われます。