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就業規則の作り方【ステップ1】

書類のイメージ

就業規則をひな型のまま使っている事業所様はおりませんか?
もし、そうだとしたら注意が必要です。
労働環境や労働に関する法律は、どんどん変わっていきます。
これまでは、会社を守るための就業規則が主流でしたが、それだけでは万全とは言えなくなってしましました。
私たちが考えているのは、社員(職員)がやる気を感じて働くことができる

そんな就業規則を作ることです。

それが「社員(職員)を大切にする就業規則」です。
人が活き活きと働く職場、人が定着する職場を作るためにこのような視点で就業規則を作成します。
興味を持っていただけましたら、同じように考えてみてください。
どこにもない自分たちだけの、就業規則ができると思いますよ。
今回は、就業規則を作るステップのその1です。

 

会計をオープンにして信頼関係を築く

就業規則は何のためのルールでしょうか?

法律を守るためでしょうか?

問題のある従業員に罰則を与えたり、解雇できるようなリスク管理のための規則でしょうか?

もちろん法律を守ることは大切ですが、就業規則を作成する上で重要なのは経営者の考えを形にして、従業員にメッセージとして伝えることで労使の考えを一致させることではないでしょうか?

就業規則は経営者の思いが詰め込まれたものでなければなりません。
そうでなければ、この会社で頑張ろうとは思いません。

みんなが自分のために仕事をしていては、会社として強くなることはできないでしょう。

経営者と従業員が思いを一つにして、前に進む会社はとても強いのではないでしょうか?

お互いに信頼関係で結ばれていれば、少しのことで見放したり、不満があったからといってやめることはないと思います。

この経営者と従業員の信頼関係を作りにあたり、まず考えてもらいたいことは、

会社の経営に関する数字をオープンにすることです。

いくら利益があり、それに対して人件費がいくらかかっているのか?
このことがブラックボックスになっていては、従業員からすれば、
「頑張って働いても、会社が潤うだけで自分たちには徳はない」
と思ってしまうでしょう。

就業規則を作成する前に、従業員の皆さんに

「この会社の人件費率はどのくらいなのか」

宣言する覚悟を持ってほしいと思います。

これによって、従業員は
「この会社はきちんと利益を従業員に配分してくれるんだな。それなら頑張って働こう」
と考えるはずです。

まずは、会社の経営の数字をオープンにすることから宣言していただきたいと思います。
これが就業規則の作り方のステップその1です。

考えるのは簡単ですが、これを実行するには覚悟が必要です。
しかし、これを経営者が宣言して会社が一つにまとまれば、大きな力となるはずです。