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くるみんマークの認定企業のメリット

子育てのイメージ

くるみん認定制度を知っていますか?
なんとなく聞いたことはあるがよくわからないといった方も多いのではないでしょうか?
くるみんとは赤ちゃんが毛布にくるまれたマークのことで、なんとなく出産とか子育てに関係するのかなと思った方もいると思います。
今回は、このくるみん制度の概要と認定された場合のメリットについて書いています。

1-1.くるみん認定制度とは?
1-2.くるみん認定企業のメリット
1-3.くるみん認定企業になるには?

1-1.くるみん認定制度とは?

このくるみん認定制度とは、次世代育成支援対策法と呼ばれる時限立法による認定制度です。
時限立法とは終わりがあるということでいつかは終わりますよといっているものの、今のところ期間が延長され何年も続いている法律です。

くるみん認知されると何なの?ということですが、認定されるとこのくるみんマークを使えるようになるということがこの制度の趣旨です。

「マークを使えるだけ?」と思った方もいらっしゃるかと思いますが、このマークを取得することに大切な意味があるのです。

くるみんマークを取得した企業はH29年末で全国で3000社もありません。1都道府県にすれば数十社しかないという貴重なものなのです。
それだけこのくるみんマークを取得することが難しいということでしょうか?

 

1-2.くるみん認定企業のメリット

では、このくるみんマークを取得するとどうなるかというと、簡単に言うとイメージがよくなります。
企業イメージは大切ですよね。
くるみんマークはこのマークが示す通り、出産や子育てをする親が働きやすい環境をつくっているという証となります。
このマークを取得している企業ならば、自分が出産した時にも安心できるという判断材料にすることができるわけです。

このくるみんマークを求職者がどれくらい気にしているのかというところは、不明ではありますが、2社候補があった時に、1社はこのくるみんマークを取得していれば、なんだかわからないけどよさそうだなと思ってもらえるのではないでしょうか。

くるみんマークを取得してホームページや名刺にマークを記載することで少し採用で優位に立てるのです。
どうですか?少し興味がわいてきましたか?
中小事業者様にとっては、よい話ではないでしょうか?

1-3.くるみん認定企業になるには?

それでは、くるみん制度についてまずは取り組み方法について説明しましょう。
まずは、子育て育児などに関しての会社の支援策について検討し計画を立てることが必要になります。

これを一般事業主行動計画と呼んでいます。

この行動計画は何でもいいのですが、認定を受けるために最低限必要な2つの条件があります。

1つ目は、小学校始期前までの短時間正職員制度を作ることです。1日7時間で残業はなしという条件でも正社員として働ける制度を作ることです。

2つ目は、男性の育児休業取得者(5日以上)を1名以上出すことです。

この計画は2年以上の計画を立てる必要があります。

よって、時間がかかります。
今から仕込んで最短2年です。
この間に、自分たちで作った目標を達成することが求められるのです。

まず行うことは、この一般事業主行動計画を作成し、従業員に周知を行うことです。

周知の方法は、みんなが見れる場所に掲示することや、イントラネット(社内のネットワーク)に載せることが必要です。
計画には前述した2点は最低限入れておかなければなりません。

達成するには、就業規則を変更したりといった手続きも必要になりますので、計画的に行ってください。

それから、外部に対してこの計画を公表することが必要になります。
方法としては、自社のホームページに掲載して公開するほか、両立支援広場というインターネットのサイトに掲載する必要があります。

”両立支援広場ホームページへのリンク

両立支援広場ホームページ

ここまでが、すぐに取り組めることになります。

くるみんマークという認定制度があって、認定企業はあまり多くないので認定を受けられたら採用に有利に働くでしょう。
計画を達成したら、ようやく申請という流れとなります。

お問い合わせは、各都道府県の労働局となります。

”厚生労働省ホームページより

都道府県労働局所在地一覧(都道府県雇用環境均等部)

次世代育成支援対策推進室