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未経験者を採用するときに受給できる助成金

今回は、最も利用しやすい助成金についての解説記事です。
助成金申請は初めてという方にもこの助成金については、手続きが易しいので手始めに受給申請してみてはどうでしょうか?
名前は、トライアル雇用助成金といいます。

1-1.トライアル雇用助成金が利用しやすい理由
1-1-1.助成金額について
1-1-2.申請手続きは
1-1-3.注意点について

1-1.トライアル雇用助成金が利用しやすい理由

この助成金にも様々なコースが用意されていますが、最も多いと思われるのが一般トライアルコースです。

なぜトライアル雇用助成金が利用しやすいかというと、まず要件が易しいことがあります。

介護の事業所を例にとると、介護スタッフを募集することは良くあると思います。
介護の職種で募集をかけると、無資格未経験だけど応募できますか?ということは良くあると思います。

無資格未経験でも、人柄がよくまじめに働く方であれば、採用する側とすればありがたいと思いますが、
介護という職種になじめるかというところが気になるところだと思います。

他業種からの転職になると、思っていたものと違っていたといった漠然とした理由から離職に至ることもあります。
そうすると、採用から離職までの間に研修をしたりOJTによって教育したりしたことは無駄になってしまいますよね。
さらに、早期に退職しても働いた分の賃金や保険料の負担も採用側には必要です。

未経験者には、未経験ということ以外にも退職のリスクが少なからずあると思います。
そんな方を採用する場合に使える助成金がこのトライアル助成金です。

具体的には次のいずれかに当てはまった方を採用する場合が当てはまります。

    ・就労経験のない職業に就くことを希望する者
    ・学校卒業後3年以内で、安定した職業についていない者
    ・2年以内に2回以上離職又は転職を繰り返している者
    ・離職している期間が1年を超えている者
    ・妊娠、出産または育児を理由として離職した者で、安定した職業についていない期間が1年を超えている者
    ・就職支援に当たって特別の配慮を要するもの

この中では、最初の就労経験のない職業に就くことを希望する者に当てはまることが多いかと思います。

それから、トライアル雇用助成金が利用しやすい理由は、受給までの期間が短いことです。

通常の助成金であれば、1年とか2年かかってしまうことも多いですが、トライアル雇用助成金は対象者が入社して3ヶ月経ったら申請ができます。
審査期間を含めても半年ほどで受給できます。

1-1-1.助成金額について

受給金額は、3ヶ月で合計12万円とそれほど大きな額ではありませんが、何度か受給申請をしているような事業なら簡単に受給申請もできるでしょう。

1-1-2.申請手続きは

受給申請もそれほど難しくありません。
ハローワークにトライアル雇用併用求人として求人を出しておくこと
その求人に応募した対象者を雇い入れたら、2週間以内に実施計画書をハローワークに提出すること
対象者が入社して3ヶ月したら、支給申請書に添付書類をつけてハローワークに提出することです。

この実施計画書もたった1枚の計画書で、基本的な事項を記入して
常用雇用になるための条件をいくつか設定するだけです。
例えば、無断の遅刻や欠勤をしないことなどです。

1-1-3.注意点について

注意点は、ハローワークに出している求人に応募して採用となった場合なので、求人サイトなどからの応募は対象になりません。
ハローワークからの応募の際は紹介状を発行してもらい応募してもらってください。

というわけで、今回は職種未経験者などを雇った場合に支給されるトライアル雇用助成金についてご説明しました。
助成金などの申請が未経験な担当者の方にもいいかと思います。
是非、ご参考に